私は、都会から中山間地域に移住し、林業の世界に転職しました。
それは、中山間地域の困りごとの解決策として林業が一番強いな!
と思ったからです。
そして、現在は森林文化アカデミーに通い、森林経営・生態学について学んでいます。
卒業後は、自伐型林業を軸とした生業をやっていきたいと考えています。
今回のブログでは、私がその想いに至った経緯と、中山間地域の所有山林問題の現状についてご紹介します。
どうも、こばけん(@5884kenta)です♪
日本の国土面積の約7割は森林!
まず、日本が世界トップクラスの森林大国であることをご存知でしょうか?
日本の国土面積の約7割は森林です。
そして、その大半がいわゆる中山間地域(田舎)に集中しています。
つまり、中山間地域には森林があふれかえっているのです!
山林所有者は森林をどう思っているのか?
中山間地域に住んでいる人は、けっこうな確率で山林(≒森林)を所有しています。
先祖代々、その土地を相続してきたのです。
しかし、令和の多くの山主さん達は、森林を所有していることに重荷を感じているようです。
つまり、山を所有していることのメリットよりも、デメリットのほうが大きいと感じているのです。
これは、田舎に引っ越ししてから何人かの山主さんにヒアリングした結果と、
森林組合で仕事をしながら聞こえてくる声のほとんどがこういった声だったので、
おおよそ間違えてはいないと思います。。
ではなぜこのような状況なのか?
山林所有のメリット・デメリットから考えてみたいと思います。
山林所有のメリット
まずは、山林を所有することによるメリットを列挙します。
・山の木材販売の収益を得られる
・山から落ち葉や草など畑の肥料や家畜の飼料の原材料が入手できる
・山に鉄塔などを建てさせて欲しいと言われたらレンタル料で稼げる
ですが、木材価格が低迷していたり、そもそも自分の山まで辿り着くための道がないなどの理由で、
なかなかこのメリットを活かすことができないのが実際の現状です。
また、肥料や飼料を山から取ってくるのではなく、買ってくる時代になったので、
そういったメリットも昔と比べると無くなってきています。
逆に、デメリットにはどういったものがあるでしょうか?
山林所有のデメリット
・山林所有の固定資産税を払わなければいけない
・都会などに引っ越ししたけど、田舎の山を持っているせいで、その土地の呪縛から逃れられない
・自分の土地で土砂崩れなどが起きたら責任を取る必要があるかもしれない
・道路に面していると、倒木の危険性の排除などの責任を負う必要がある
・相続の手続きなど面倒が増える
・どこの山か知らない得体の知れない土地を所有することへの不安
う〜ん。。
デメリットはまだまだ出てきそうですが、これぐらいで勘弁してください。。
つまり、メリットを活かせないと、デメリットばかりが降り注ぐことになってしまうのです。
林業ができれば解決できる!?
ですが、林業ができれば、この問題は解決できる!!(‥かもしれない)
林業といっても、木を伐ることと、山にたどり着くまでの道を作ることができるというスキルが必要になってきます。
山を所有していても、例えば森林組合や林業会社に依頼しても、作業費や請負費用を払うと手元にはほとんどお金が残らないという悲しいことになってしまいます。
ならば、自分でできるようになれば良いんじゃないか!?
実際、自分で自分の山を施行して稼いでいる林業家の方もいらっしゃいます。
もちろん、大きく稼ぐことは難しいでしょうが、先祖から山を引き継いだけど放置するようりかは、
有効活用できたほうが気持ち的にも嬉しいですよね?
60〜70年程度前の戦後の時代は、山に木を植えたら将来のお金になる!という投資感覚で植林や保育がされてきました。
なので、おじいちゃん達は山に行って山仕事をやってきました。
その広さがなんと全国で約1,000万haにものぼります。
ですが、その木々が大きく成長し、令和の時代には素人では手出しできない山仕事になってしまいました。
だからこそ、令和の時代には林業ができる人が必要なのです!!
林業従事者が増加して、放置されてしまった森林が少しでも減る未来がくれば良いな〜
と思いながら、私は林業を学んでいます。
ありがとうございました。