林業ってどんな仕事をしているの?
林業を知らない方にも、分かりやすくご紹介します!
どうも、こばけん(@5884kenta)です。
私は、2022年春から森林組合に転職し、造林育林班に所属しています。
一通り、造林育林で行う業務は経験しました。
林業ってどんな仕事をするのか?
第三弾は、「除伐」についてご紹介します❗️
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第二弾の下刈りはこちらの記事をご覧ください。
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【林業作業紹介②】下刈りってどんな作業?
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除伐とは?
除伐とは、植林して育てようとする樹種以外の雑木を刈り払う作業です。
下刈りが「草」を刈り、除伐は「木」を刈るイメージです。
施業タイミング
除伐は下刈りが終わってから一回目の間伐が始まるまでの間に作業を行います。
大体8〜13年目ぐらいで除伐するイメージです。
なお、山によっては除伐・間伐・枝打ちを一回の施業で一気に作業する山もあります。
除伐の目的
除伐の目的は、育てようとする樹種の生育を妨げる雑木を取り除くことです。
そのことにより、より生育しやすい環境に整えます。
下刈り期間中にある程度、草木は刈ってきたので、
ちゃんとスギ・ヒノキは大きくなっているのですが、それでも雑木は大きくなってきます。
それは、まだスギ・ヒノキが小さいので、空を樹冠で覆い尽くすことができておらず、
陽の光が林内に入ってくるので、他の樹種が大きく育ってくるためです。
除伐の作業内容
除伐は、刈払機を用いて、雑木を刈っていきます。
草刈りとは違って、刈払機の刃を頭上まで持ち上げて作業することが多いです。
ですので、安全には十分に注意して作業します。
また、刈った木が落ちてくることもあるので、
刈る木の状態や、周囲の状況もよく見てから作業しないと、
思いもよらない事故に繋がる危険な作業です。
その他にも、除伐をすることによって歩きやすい山になり、
その後の間伐などの作業性を上げる効果もあります。
除伐をする前の山は、木が密集しすぎて、とても人が歩ける状態ではありません。
作業後は、とてもスッキリしていて気持ちがいいです( ^∀^)
除伐で使う道具
除伐で使う刃は「笹刈刃」を使います。
これは、下刈りと同じなのですが、下刈りよりも太い木ばかりを伐っていくので、
より「目立て」の技術が要求されます。
私は、一番初めに除伐をやった時は、全然伐れなくて絶望しました。。
夏の下刈りと同じ目立てをしていたのですが、背刃の目立てが甘く、
仕事になりませんでした。
それからは、しっかりと目立てをし、なんとか伐れるようになりました。
しかし、まだまだ修行が必要ですo(`ω´ )o
除伐で難しいのは、木を伐ってる途中で木が倒れていくので、
切り込みを入れる向きを間違えると、刃が挟まって回転が止まってしまうことです。
そうなってしまうと、余計にガソリンを消費するし、作業スピードも遅くなるし、
いいことが一つもありません。
この刃を入れる向きを見極めることが「除伐の極意」だなと私は思っています。
ちなみに、どうしても刈払機では刈れないサイズの木もあるので、
その場合は後からチェーンソーに変えて伐ることもあります。
全ての樹種を刈り払う除伐が正解か?
除伐をしておかないと、純粋なスギやヒノキ林になりません。
木材生産の観点から見ると、良く無いです。
しかし、最近では生物多様性や水源涵養
の観点から、「針広混交林を目指すべきだ!」
という、流れもあります。
その場合、全部を除伐するのは良く無いです。
‥でもどの樹種を残す?
‥スギ・ヒノキの成長を邪魔しない残し方は?
森づくりは奥が深いです。
まだまだ勉強が必要なので、精進します!٩( 'ω' )و