【森林文化アカデミー学生日誌 vol.10】
森林文化や森林獣害に関連して、シカの生態を学ぶため、
奈良公園のシカの観察をしてきました♪(@森林文化アカデミー)
林業の森林獣害の対象としてのシカですが、奈良公園では「神の使い」として崇められております。
世界的にも珍しい、野生の動物なんだけど、人とシカが身近に暮らしているという不思議な空間です(笑)
今回の実習では、前回とは違った視点でシカを見ていきます。
どうも、こばけん(@5884kenta)です♪
前回の森林獣害(シカの被害が凄かった森林)の様子はこちらのブログをご参照くださいm(_ _)m
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神の使いのシカ@奈良公園
奈良公園では、シカは神の使いです。
なので、人間から保護される存在です。
堂々と道を歩いており、神社の鳥居などと一緒に野生動物が写真を撮れるという、
珍しい映えスポットです♪
シカが荘厳に見えてきますね(笑)
普通のシカであれば、人間を見ると逃げていくのですが、
奈良公園のシカはむしろ、エサをくれ〜と寄ってきます(笑)
鹿の観察
ちなみに、シカは夏毛と冬毛が生え変わることをご存知でしょうか。
ディズニーアニメなどで出てくるシカのイメージは、上写真下の斑点があるものではないでしょうか?
実は、この模様があるのは「夏毛」なのです。
冬には写真上のような斑点の無い毛皮に生え替わります。
そして、なぜ夏には、このような斑点模様ができるのでしょうか?
それは、夏の森林は、葉が茂っており、「木漏れ日」があります。
その木漏れ日を擬態したのが、この斑点模様なのです。
奈良公園でも、この木漏れ日の様子が観察できました♪
野生動物は色々と考えててすごいですね〜( ^∀^)
シカの皮剥ぎ対策
森林獣害の森を見た時に、木の皮剥ぎをよく見かけました。
これだけ多くのシカが生息している奈良公園では、対策はしているのでしょうか?
よーく木の周りを観察してみると、対策していました!
しっかり、フェンスでぐるっと樹皮を囲っていました。
やはり、シカからの被害対策は必要なようです。
重たくて硬いフェンスで防御しているので、かなり頑丈そうでした。
山の森林でもこれくらいガードできれば良いのですが、
いかんせん山奥まで運ぶ労力と、本数が多すぎてコストが莫大になってしまうので、
奈良公園と同じような対策はできないな〜と、林業に携わる人間として感じました。。
奈良公園のシカにダニはいるのか!?
人が歩いている空間と同じところにシカがいて、気軽に触れ合えるのが奈良公園の特徴です。
そこで気になるのが、シカにヒルやダニは居ないのか!?というところです(笑)
よ〜く観察してみると・・・・
居ました!!
体のほうにはよく見えなかったのですが、角にダニがくっついている個体は沢山いました。
生えたての角は柔らかく、血を吸いやすいのか?けっこうついてました(^◇^;)
ヒルは観察できなかったですが、おそらくいるのではないでしょうか。。
奈良公園にいったあとは、しっかりと服をはらって、ダニに噛まれないようにご注意ください。
以上、今回は奈良公園でシカの観察をしてきました。
森林の獣害被害を及ぼす厄介者ととらわれることもあれば、
神の使いとして崇められもする。
日本の森林文化の様々な視点からシカを見させていただきました。
動物や自然とどう人間が距離感を保って付き合っていくのか?
様々なことを考えさせられました。
ありがとうございました。
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