森林文化アカデミー

地拵えから植林まで!森づくりの第一歩目を学ぶ:森林文化アカデミー学生日誌vol.1

森林文化アカデミー学生日誌 vol.1】

 

今回は、森林文化アカデミーの演習林で再造林の実習を行ったので、

その様子をレポートさせていただきます。

どうも、こばけん(@5884kentaです♪

 

4/10に入学してから、はやくも二週間が経ちました。

入学してからのガイダンス期間も一段落し、いよいよ実習が始まりました。

 

今回の実習では、畑から取ったヒノキとスギの苗を皆伐した山に植林しました。

 

スギとヒノキの苗

コンテナ苗

コンテナ苗をコンテナから引き抜いた様子

コンテナ苗

コンテナ苗

今回の植林実習では、コンテナ苗と裸苗の二種類を使用しました。

「コンテナ苗」は、いわゆる高級な苗というイメージです(笑)

コンテナの内側にリブを立てており、

根っこがねじれて絡みにくいような工夫がされています。

 

また、土に包まれたまま山に植林するのですが、

その土の中に肥料も混ざっており、初期成長の助けになっています。

特に夏場における過酷な植林時期でも良い活着率を誇ることが特徴です。

 

ただし、裸苗とくらべてコストが倍近くなるので、予算との相談になります。。

 

昨年に真夏の植林を経験して裸苗が壊滅的に枯れたので、

暑い時期に植えるなら絶対的に「コンテナ苗」が良いと思っています。

参考【林業作業紹介①】植林ってどんな作業?

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裸苗

裸苗が苗畑に植わっている様子

一方で、「裸苗」と呼ばれている苗は、畑で育てている苗です。

こちらの苗のほうが安く作ることができます。

 

なぜ裸苗?というと、根っこが裸の状態で山に植えるからです。

コンテナ苗やポット苗と比べると、自力で活着する必要があるので、

条件が悪いと枯れてしまう可能性が高くなってしまいます。

 

今回使用した裸苗は、アカデミーの敷地内の苗畑から採取したものになります。

 

敷地内に苗畑も演習林もあって、すごい恵まれた学習環境だな~と改めて思いました(笑)

 

地拵えで植える準備

地拵えする前の山の斜面の様子

地拵えする前の山の斜面の様子

いよいよ山に苗木を持って上がって植林していくのですが、

その前に山のゴミの掃除が必要です!!

 

ゴミ!?といっても、ゴミではありません(笑)

 

今回の植林は「再造林」なので、ヒノキを皆伐して架線で搬出した跡地になります。

その時に、枝葉がどうしても山に残ってしまうので、枝葉が散乱しています。

このままでは地面を掘って植林できないので、枝葉をどける作業が必要です。

 

その作業が「地拵え(じごしらえ)」と言います。

皆でえっさほいさと力を合わせて枝葉を集めます。

森林組合で少人数で3haとかの地拵えをやってきたので、

今日は大人数でやって、そのスピードに感動しました(笑)

 

仲間と力を合わせるって、いいね♪

 

 山に苗木を植林

地拵えが終わったら、いよいよ植林です♪

 

穴をしっかりと掘って、倒れないように植えます。

最初に70センチ四方ぐらいのコタや葉っぱをクワでどけます。

 

これは、有機物が根っこ周りの穴に入ってしまうと、

その発酵熱で根が焼けてしまうことを防ぐためです。

 

入念にどけていきます。穴は30センチぐらいを目安に掘ります。

踏みつけ

そして、苗を穴に入れたら、土だけを穴に戻してしっかりと足で踏みます。

この踏みつけが甘いと、雪や台風で倒れてしまったり、

シカなどに引っこ抜かれてしまうこともあります。

 

この作業は体重が重い人のほうが有利ですね(笑)

 

植林後

植林後

本日の実習では、一反弱の面積を、地拵えして植林しました。

 

演習林でもシカや野兎の獣害がひどいので、秋までには獣害対策も実施する予定です。

 

23期クリエーター科のメンバーで植林したこの山が元気に育ってくれるように祈るばかりです。

 

ありがとうございました♪

 

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こばけん

32才で大阪のメーカーを退職し、林業の世界に転職。 里山資源を活用した半林半Xな暮らしをするために地方移住。

林業が「自分の力で生きる」うえで最強だと思っている。 里山暮らしや林業の日常を発信しています♪

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