「山守」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
「山守」とは、森林を守り育てる専門家です。
私は井尾川流域専属の山守として、地域の人々の安心した暮らしと持続可能な森づくりを目指しています。
この挑戦を通じて、山守の重要性と未来の可能性をお伝えしたいと思います。
どうも、こばけんです٩( 'ω' )و
私は、現在森林文化アカデミーの林業専攻2年生で、卒業研究の追い込み中です!
卒業研究では、新規林業参入者である私が、「地域の山守」となるためのこれまでの歩みと、
これからの野望をまとめようとしています。
今回は、その前提として、「山守」ってどんな存在なのか?をご紹介していきます。
山守の役割とは
山守とは、森林所有者からの委託を受けて、山林の保護・管理を担う専門家です。
日本が誇る伝統林業地である吉野林業では、山守が高度な技術と知識を駆使し、
地域特有の環境条件を熟知した上で、長伐期を前提とした持続可能な森林経営を支えてきました。
山主に代わって、地域の森林を熟知するスペシャリストとして、森林管理をする存在です。
論文も書かれているので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
森林管理とは、植林から始まり、下草刈り〜枝打ち〜間伐〜主伐まで様々な施業があります。
それぞれの施業をどのタイミングでどうやっていくと良いのか?
全体計画とその施業推進のための体制づくり、指揮など「山守」に必要なスキルは多肢にわたります。
そのスキルを学ぶために、私は森林文化アカデミーの門を叩きました!
山守に必要な4つのスキル
私は、山守になるために4つスキルが特に必要だと捉えています。
① きこり: 現場での伐採や森林作業を行う技術
② 森林施業プランナー: 森林管理計画を作成するスキル
③ 森林総合監理士: 森林全体を総合的に管理する専門知識
④ 森林インストラクター: 森林や自然について地域の人々に伝える力
上記4つのスキルを身につけるために、絶賛勉強中です!
なぜ今、山守が必要なのか
しかし、現在、日本の多くの山林は管理が行き届かず荒廃が進んでいます。
林業従事者4万人程度に対して、日本全国の森林面積は2500万ha程度あります。
単純計算で考えると、一人当たり625haの森林を山守として管理できれば良いということです。
※625haというと、東京ドーム約130個分の広さです
しかし、これは少し広すぎると思います。一人当たり、50~100haぐらいが、
丁寧に森林管理ができる限界ではないでしょうか?
私は、井尾川流域の山守を目指していますが、その広さは228ha程度です。
ゆくゆくは2〜3人のチームを組んで、この広さの森林を管理したいと考えています。
また、森林所有者の高齢化や後継者不足が深刻化する中、山守のような専門的な人材の重要性は増しています。
目指す山守のビジョン
私は、井尾川流域専属の山守として、集落の住民や山主さんたちの安心した暮らしを支えたいと考えています!
また、高度な技術と知識を活かしながら、地域の森林資源を未来へつなぐ「持続可能な森づくり」を目指します。
この地域の山のことならこばけんに相談しよう。
そうやって信頼していただける存在になれるように、日々精進したいと思います🔥
また、日本全国の流域ごとに私の考えるような山守が存在することが、
日本の森林を守り、価値を高めることにつながると信じています!
井尾川流域の山守を目指す私の挑戦は、地域の安心と未来を守る第一歩です。
この挑戦が、全国の流域で新たな山守が生まれるきっかけとなることを願っています。